アロマジュール 香りのウェブマガジン  


バックナンバー
香り紀行

■ 香道 ページ | 1 | 2 | 3 |

◇お留流であった安藤家の香道のお手前

かつての安藤家の香道は、流儀の香道というものではなく、他に普及する必要のないという意味で「お留流」と呼ばれるものでした。昭和45年(1970年)より一般への普及も行うようになって「安藤家御家流」という名称になさいました。ですから、いわゆる三條西御家流とは別になります。

安藤家のお手前で特徴的なのは、炭団を香炉にしつらえる所作も見せるところでした(図2)。(最近は省略することが多いといいます。)香を聞く前の準備の部分というのはあまり見せないものと思っていましたのでとても興味深いものがありました。安藤綾信師によりますと、香木を削る所作も見せたりするといいます。

図2 炭団のしつらえ
図3 宇治名所香の記 お稽古当日の各人の成績
当たらなくてもいいといっても外れるとやっぱり悔しいもの。 
また聞香炉を順番に廻すときに、その香の銘を「小嶋ヶ崎〜」とか「山吹の瀬〜」と謡いながら行うのです。普通はことばで伝えるだけなのですが、抑揚のついた声が香席の空間に響き渡ることによって、互いに共有している時空間の雰囲気をより明確に確認することができます。

香の遊び方でも、「系図香」(源氏・平家・藤原・橘の4氏に4種の香をあてたもの)というのは安藤家だけに原型が伝えられているそうです。

綾信師は、私にも所作のひとつひとつに意味があることを解りやすく説明してくださいました。約束ごとや型というものが理屈に合っているものだということが私にもよく理解できました。

お稽古に参加なさっていた方々も、私のような取材を兼ねて写真を撮ったりするものがいて迷惑だったはずですが、快く受け入れてくださいました。

その日のお稽古では、「宇治名所香」というのを体験させていただきました。宇治の名所にちなんだ5つの香をはじめに嗅いで(香道では聞くといいます。)、次に本香での5種類が最初のどれであつたかを当てるというものです。私の正解は一問だけというなさけない成績でした(図3)。(9人中最低の成績)


 | ←BACK | PAGE TOP↑ | NEXT→ |


| ホーム | お問い合わせ | プライバシーポリシー | 編集後記 |
copyright © 2005 mirapro,co. ltd. All Rights Reserved.