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香り紀行

■ 香道 ページ | 1 | 2 | 3 |

私が今回おじやまさせていたたいて最も心に残ったのは、綾信師が以下のように述べられたことでした。

香道では香を嗅ぐことを聞く(聞香)といいます。これは香木という植物をとおして自然やひいては神仏の奥の声(波動)に耳を傾ける、聞き入るものとしてとらえられています。しかし、私の母は「香を聞こし召すものと」表現しておりました。

今回の取材を通して、筆者は「香道という芸道もその主たる目的は場の共有ということにある。」と想いました。香りを聞いて当てたりするゲーム感覚がありながら、もてなしの心を互いにもちながら一時、空間を共有する。そのことで香木の香りはアロマセラピーの効果をより発揮するではないでしょうか。「香を聞こし召すものと」とはこのようなもてなしの心につながるものなのかもしれません。


図4 香元のお手前 図5 香を聞く所作 家元後継安藤園枝、号綾冠様

図6 筆者 柳下恵美子様
図7 安藤家所蔵の香道具 図8 香炉を移動させるときの持ち方を伝授されているところ。

図9 安藤家所蔵の香道の文献をひろげているところ。
図10 安藤家所蔵の香道の文献より 図11 安藤綾信師


◇安藤綾信(あんどうあやのぶ)師略歴
1932年生まれ。
関西大学卒。旧磐城平藩主第十六代当主。
御家流茶道十六世宗家、安藤家御家流香道十一世家元、伊勢流礼法伝承。
1970年留流(御家流)を解き、国元いわき、高崎、前橋。静岡にて少人数を基本として出張教授。現在に至る。


・参考文献 『徳川譜代大名 安藤家の伝承ごと ー茶道・香道・礼法ー』安藤綾信(あんどうあやのぶ)著 東洋出版


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