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図1 4月の花札藤の絵柄 |
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図2 白い花の藤 |
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図3 ノダフジ |
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図4 ヤマフジ |
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図5 左回りのヤマブジ |
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| 表1 |
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一月のマツに続いて花札で四月の札(図1)である藤が今月の特集です。
フジ (藤) は、マメ科のつる性の落葉木本であるフジ属の総称であり、またその中の1種の種名でもあります。
4〜5月に淡紫色または白色(図2)の花を房状に垂れ下げて咲かせます。
フジ属は、日本、北アメリカ、東アジアに自生し、日本固有種としてはフジ(ノ
ダフジ)(図3)とヤマフジ(図4)の2種が代表的です。このほか、中国でシ
ナフジ、欧米でアメリカフジなども栽培されているそうです。
園芸植物としては、日本では藤棚に仕立てられるのをよく見かけます。近年、日
本の山林でフジの花が咲いている風景が増えてきた要因としては、木材の価格が
下落したことによる管理放棄や、藤蔓を使った細工(籠など)を作れる人が減少
したことが挙げられます。
フジ(ノ
ダフジ)
一般的にフジといわれるものです。山野に普通。木に巻きついて登り、樹冠に広
がる。かなり太くなるツル性の木本です。花序は長くしだれて20-80cmに達しま
す。蔓の巻き方は右巻き(上から見ると右回り)。花は紫。本州・四国・九州の
温帯から暖帯に分布。ノダフジ(野田藤)の名は、この品種の発祥の地とされる
大阪市福島区野田にちなんでのこと。
ヤマフジ
他の木に巻きついて大きく成長します。花は淡紫。花序はフジに比較して短く、
蔓は上から見ると左回り(図5)。本州西部・四国・九州(暖帯)の山地に自生
します。(鑑賞用に栽培することもあります。)
一才藤(いっさいふじ)
園芸上の名称。樹高50cmくらいの、鉢植えや盆栽にして愉しむための一才物のフ
ジです。
・藤の花の香り
藤の花の香りを嗅いだことがおありでしょうか。
藤の花の香りは、ホーピュラーな花の割にはあまりよく知られていないかもしれ
ません。
私にはグレープに近い香りに感じられます。
藤の花の香りの成分は(表1)のとおりで、Linlool,Cinnamicalcohol,1-Octen-3-olが主体となっているようです。
以下に藤の花の香りを表現したものをいくつか拾ってみました。
藤の香りは目に見えない空気の中に、ふわりとしたかたまりを作っていて、不意
の鼻先を通り過ぎて行きます。
叔母が古風な「タブー」という香水を使っていました。「タブー」はある時
期、一斉を風靡した香水ですが、今では手に入れるのが難しいそうです。
そのオールドファッションの香りに新鮮な藤の匂いが交錯する瞬間があって、春が終わ
って行くのが惜しいようなひと時でした。(中沢けい)
藤の花の香りって本当に素敵です。目をつぶって暗闇を歩いて 香りに導かれて
藤棚に到着した事があります。
春日大社には春日万葉植物園があって、入り口の右手奥に沢山の品種の藤が植わ
っている。藤の咲く季節は見事なもので、観光客でにぎわっていたが、香りと蜜
を求めて蜂や色々の虫も集まって来ている。(矢野正善)
「藤浪(ふぢなみ)の 花は盛りに なりにけり 平城(なら)の都を 思ほすや
君」 万葉集 大伴四綱(おおとものよつな)
瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ 畳の上に とどかざりけり (正岡子規)
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